2011-01-01から1年間の記事一覧

2011年吐き納め

2011年ももう終わりなので大掃除と同様の精神で溜まっていたものを吐き出しておく。 先日キャラの好感度について書いたが、前期に著しく好感度の低いキャラがいたのを思い出した。『日常』の御大こと麻衣だ。あの嫌われようはなかなかのものだった。そう言っ…

石黒正数『外天楼』

読んだ。 作品の評価はできるだけ正確にというか誠実でありたいので、べた褒めというのに抵抗があるのだけど、いざこうして書こうとしてみるとなかなかすごい作品だったなというのが一番に出てくるかも。読み返すだにそれが増してくる。 以下ネタバレ含む 最…

創作物におけるキャラの好感度問題

前(↑)の続き。 最近は主役格のキャラを意図的に嫌な奴に描くなど従来とは異なる作劇の作品が出てきたせいか*1、受け手全体の傾向としてキャラの言動におけるモラルアンテナが高くなったと感じている。 たとえば『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の新垣…

米澤穂信『クドリャフカの順番 「十文字」事件』を再読して考えるキャラの好感度問題

里志「僕は意外性のある人間しか相手にしたくないんだ。君みたいな人は記憶にも残ってないよ。そんなんで馴れ馴れしく話しかけられえも迷惑なんだよね。面白い話? 勝負? やれやれ(笑)」 予定外に刷り過ぎた文集が捌けていく様は楽しいし、わらしべシステ…

『けいおん!!』はグダってた

↑のつづきみたいなもの。 伊集院光とかホンジャマカ石塚あたりのデブタレの「カレーは飲み物」発言は面白かった*1。世界がひっくり返ったようなというともちろん言い過ぎだが、価値観逆転のカタルシスがあった。 しかしこれはデブネタである。デブにとってカ…

『gdgd妖精s』って実はあんまグダってねーんじゃね?

というようなことを言い出す奴が絶対出てくるだろうと思っていた人は少なくないだろう。俺もこんな逆張りめいたことを言いたくはないんだけど思ったんだから仕方ない。 ここでは『gdgd妖精s』のAパートを念頭において語る。 まず「グダグダ」というものがど…

それでも町は廻っている

辰「真田くんも野球好きなの?」 (中略) 歩「好きなのかもね」 辰「収穫だ 野球の勉強しよう…」〜『それでも町は廻っている』第7巻 第51話「ホワイトデビル」より〜 共通の話題があれば盛り上がれるという人間関係の定石からこういう思考になる人は多いの…

批評について

読書メーターで読んだ本の感想などを書いているが、あそこの感想ってやけに迎合主義というか、周りに足並み揃えようとしてるというか、他の人と別の意見言っちゃダメ的空気があるよな。 貶す作品は貶すんだけどちょっとでも権威的な作品や褒められてる作品だ…

よもやま話

物語作品において記憶操作された人物が、「あなたと会ったことがある気がする」だの「もう一人誰かいたような気が……」などと言い始め、結局は記憶操作が完璧ではなかったことや人間の秘められた力と絆などが記憶復活の理由の一つにされるってのが納得いかん。…

ムシブギョー 第38話

(虫を退治するという)大義のためなら町や町人の犠牲なんてどうでもよいとする奴に対して、そうではないことを解らせる、あるいは主張するような解決方法をとるのかと思ったが、主人公くん達の解決方法は、「町人たちの力を借りる」というものだった。 これ…

よもやま話

前記事の追記。 ニコニコで見た。と言っても無料公開最終日だったから初見コメントは少なかったかもしれない。 前記事で突っ込んだほとんどの点には同様のツッコミがなされており、一安心。 でもこの雑なシナリオを「神回!」とか言われるとむず痒い気持ちに…

アイドルマスター第8話 「しあわせへの回り道」で考える整合性レベルの問題

脚本:白根秀樹 絵コンテ:高橋正典 演出:鈴木健太郎 作画監督:松本圭太・奥田陽介 教会で結婚雑誌のモデルの仕事をすることになったあずさ、美希、真の3人。 三者三様のウェディング姿で、ドレスのよく似合うあずさは嬉しそうな笑顔を見せる。 ところが…

ネットサーフィンは「する」ものじゃなくて「しちゃう」もの

いやーネットヤバイ、ヤバイわー。すげー危ない。 今日はネットで不快な思いをするということが立て続けに起こったんだけど、今更ながら本当に危ないなこのツールは。 前に誰かが、「皆、不快な思いをするためにTVやネットや新聞を見てる」みたいなことを言…

毎日少しずつずらされるバス停に僕達は気付けない

なんか某アニメみたいなタイトルになった。 面白いと思って見たり読んだり聴いたりやったりしている対象がある時、対象のクオリティが落ちている場合にもそれに気付かず、面白いと信じたまま続けていることがある。 気付くのが遅れれば遅れるほど損をしたと…

よもやま話

Amazonで食べ物を買うという発想がなかったのだが、リンクが見えたのでカップ麺のページに飛ぶ。……日清どん兵衛12食パックで¥1740。一つあたり¥145。全然安くねーのね。 M-1って決勝までの審査が不透明で、結局「一番面白い漫才ができるコンビを厳密に審査…

最近のジャンプ

トリコとNARUTO 少年漫画を少年漫画らしく面白くする文法の一つに、『理屈を感情でひっくり返す、理屈に対して感情で勝つ』みたいなものがあるというのは誰もが知るところであり、11年22号のトリコ139話『ゼブラの条件!!』などは正にそんな話だった。それま…

今期のアニメ視聴状況まとめ+雑感

今期に見ていたアニメ+感想は、 とある魔術の禁書目録II 毒にも薬にもならない作品として見ている。見ているのだから面白くない、という訳ではないのだろうけど話題になっていなければ見ていなかっただろう。 ニコニコ向きの作品ではないだろうが、ニコニコ…