2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2011年吐き納め

2011年ももう終わりなので大掃除と同様の精神で溜まっていたものを吐き出しておく。 先日キャラの好感度について書いたが、前期に著しく好感度の低いキャラがいたのを思い出した。『日常』の御大こと麻衣だ。あの嫌われようはなかなかのものだった。そう言っ…

石黒正数『外天楼』

読んだ。 作品の評価はできるだけ正確にというか誠実でありたいので、べた褒めというのに抵抗があるのだけど、いざこうして書こうとしてみるとなかなかすごい作品だったなというのが一番に出てくるかも。読み返すだにそれが増してくる。 以下ネタバレ含む 最…

創作物におけるキャラの好感度問題

前(↑)の続き。 最近は主役格のキャラを意図的に嫌な奴に描くなど従来とは異なる作劇の作品が出てきたせいか*1、受け手全体の傾向としてキャラの言動におけるモラルアンテナが高くなったと感じている。 たとえば『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の新垣…

米澤穂信『クドリャフカの順番 「十文字」事件』を再読して考えるキャラの好感度問題

里志「僕は意外性のある人間しか相手にしたくないんだ。君みたいな人は記憶にも残ってないよ。そんなんで馴れ馴れしく話しかけられえも迷惑なんだよね。面白い話? 勝負? やれやれ(笑)」 予定外に刷り過ぎた文集が捌けていく様は楽しいし、わらしべシステ…