よもやま話


 物語作品において記憶操作された人物が、「あなたと会ったことがある気がする」だの「もう一人誰かいたような気が……」などと言い始め、結局は記憶操作が完璧ではなかったことや人間の秘められた力と絆などが記憶復活の理由の一つにされるってのが納得いかん。
 現実的には人の記憶を完璧に消したり上書きしたりすることは難しく些細な綻びから元に戻ることがあるかもしれないし、物語作品でもそれは理由の一つであり、あくまでより強いショックによって復活するのが王道だろうけど、俺は洗脳や催眠を機械のプログラムのようなものだと思ってるので、本来どうにもならんはずのものが根性で覆されたような座りの悪さがあるんだよな。人間は機械じゃないと言われれば「ハイおっしゃるとおりです」なわけだけども。
 というわけで「これ、受け手を納得させるの難しくね?」って思ってんだけど、他の人はそうでもないんやろか。