艦隊これくしょん 〜紹介代わりのメモ〜

紅茶が飲みたいデース
模様替えとかゲームと関係ない要素があるのは好き。窓の外の明るさが実時間と連動してる演出も良い。




 余裕がないからと思って敬遠してたけどやっぱ気になったので登録したらサーバーいっぱいでゲームできないとかいう冗談みたいな状況。噂によるとさほど課金が大事じゃないゲームにもかかわらず課金されすぎて一時課金システムを停止したなんて話も聞いた。さすがに売れてるゲームはネタの一つや二つあるものだなー。パズドラとかも笑っちゃうくらい凄いらしいし。


 最近は、『ガールズ&パンツァー』『C3 -シーキューブ-』『うぽって!!』などの、「ミリタリー×女の子(男なし)」な作品が出てきているわけで、流行りと言ってもいいのかもしれない。本作の場合、それに加え擬人化要素もあるので、これらの中では『うぽって!!』が一番近いか。でもキャラがごてごてしたの身に着けてるとこは『ストライクウィッチーズ』ぽくもあるな。


 さて、ゲームをやってみると、よくあるソシャゲ同様、何かするたびに時間が必要で、時間が経たないと次の作業ができないシステムなのだが、時間が全体ではなくキャラ単位・小隊単位で設定されてるので、キャラAが修復中で使えない時は別キャラでレベル上げをするなどして、連続的に遊び続けられないでもない。
 『アトリエシリーズ』のように時間でイベントを管理し、『アリスソフトSLG』のようにキャラを集め育てるゲームだ。
 そしてここが大きなポイントだと思うのだが、他のプレイヤーとのつながりも薄く、プロダクションに入ってノルマをこなしたり、他プレイヤーと成果を競ったりすることがない。
 加えて、常時イベントが行われておらず、それに合わせて新キャラが次々出てくるというわけでもないため、いつまで経ってもやめられない・やり続けなければならないという精神状態にはなり難いはずだ。
 こういった意味ではかなり自分のペースでプレイでき、家庭用ゲームをやってる感覚に近い。


 おそらく最初は、「目的のキャラを手に入れる」or「全キャラ集める」ことをモチベーションにプレイすることになるだろう。本作はpixivあたりの影響でやってみたいと思ったのだけど、「島風」「天龍」「金剛姉妹」あたりは見てみたいなと思っていた……ら、二日目にして最初の二人は手に入ってしまった。
 このゲームに驚いたもう一つの特徴としては、まだできたばかりで発展途上にあるせいか、それほど壮大なものでもないらしいということだ。MAPも四面までしかなく、全部クリアするのに何か月もかかるということはないのではないか。逆に平均レベル50以上とかで未だにプレイしている人は何をそんなにやることがあるのかと思ってしまう。キャラを育ててるんだろうとは思うけど。


 そういうわけなので、軽く触ってある程度まで進めたらすぐにやめられるorやめていいゲームであると思う。
 噂に聞いて気になった人は迷わず触ってみていいだろう。ちょっと齧って、ライトユーザー的に楽しんだら手を引けばいい。たぶん本作はそういうゲームだ。
 ただし、ガチでやり込む類のゲームではないと思っていても、ハマってしまうということもある。
 そうして育成まで本腰をいれてやりだすと、どうなってしまうのかわからない。
 ニコ生などでプレイを配信してる人もいるので、やらないまでも見てみるというのも良いかもしれない。



ゲームシステム

 マスクデータと呼ばれる隠れたステータスが多い。そのため、どのキャラが強く、どの隊列が良く、どの装備が良いのか、さっぱりわからない。建造にしても、特定キャラを確実に造れるレシピがあるわけじゃなく、運要素が強い。有志の研究によって、有効なレシピが発見されてるとは言え、これは金のかからないガチャだ。
 この辺りはwikiなどの攻略情報を見るとわかるが、本ゲームはこれらマスクデータのために、それを解析するゲームと化している節があっていま一つ歓迎できない。それはどちらかというとユーザーが自分で見つけた楽しみ方であり、提供されるべきゲームではない気がする。
 今のままでは攻略情報がないとさっぱりわからないし、あってもわからない(史実を知っているとまた違うのかもしれないが)。それは、マイナスだと思う。
 もっと「こうすればこうなる」「こういうリスクとリターンがある」というのを明確にした上で「面白そうだ」と思えるシステム作りをするべきではないのかと思うがどうか。


 あと、これは何か深い意図があってのことなのかもしれないが、
 クエストは選択しなくても達成したら自動で達成したことにしてほしいし、経験値も常時見れるようにしてほしいし、遠征前に成功時の報酬を見せてほしい。上記に通じる話でもあるが、数値類を見せてほしい。
 とにかく逐一wikiを見ながら作業することになりがちで、ストレスが溜まる。


 とにかく現状、強い艦をゲットするか、育てるかして進めるしかなく、ゲーム性がほぼ皆無であるように思う。わからないことだらけなのでどれが有効かも判らないものの、わからないままいけないことも無いというのでは、「レベルを上げて物理で殴れ」と大して変わらないだろう。
 こういったゲームなので、流行ってるとは言え、他に面白いものは沢山あるはずだ。流行りに流されず、そちらをやった方が懸命な気もする。でもこういうのは流行に乗っかって一体感得られるのが大きいとこか。

操作システム

 バグや不具合がやたらあったり、操作性が悪かったりとけっこう酷い。
 『モバマス』でも思うんだけど、パーティ(艦隊)の隊列などはドラッグ&ドロップの直感的操作で簡単に入れ替えたいものである。


 こういうところも修正対象であり成長の余地がある部分だろうから今後のアプデに期待したい。

課金

 非常に良心的。
 キャラが強くなってくると修復時間が長くなり、ドックを占有してしまう。その入渠(修理)ドックが課金で増やせるのだが、これは一度買っておけばずっと使える。
 他にも一瞬でキャラを修理できるアイテムがあるのだが、これはデイリー&ウィーククエストや遠征などをこなすことで無課金でもある程度入手可能であり、これまた良心的。
 そして現時点ではあまり他プレイヤーと成果を競う仕様にないため、馬鹿みたいにアイテムが必要になることもなく、自分のペースで進められる。やはり良心的。


 思うにこれからはゲーム内で金を稼ぐのではなく、コンテンツを流行らせてからゲームの外で稼ぐやり方に変わっていくのではないかと思う。本作もアニメとコラボなどするらしいし、今後グッズなどの商品展開があるのではと思う。

キャラ

 ことあるシチュエーションごとに異なるセリフをしゃべり、イベントごとに異なる衣装の派生バージョンが出てきて、さらに五コマ漫画でキャラ付けを補足・立てていくという『モバマス』と比べると圧倒的にキャラが弱い。
 こっちは現状キャラ絵が一枚で(大破絵は通常絵の差分)、キャラの後ろ姿など、どうなってるのかわからない部分もあるし。
 これだとキャラをいじってネタにしようにもプレイヤーの妄想スキルが必要だろう。
 あるとすれば史実ネタだが、大部分のユーザーはそんなもの知らないはずだ。であればそれを公式が漫画などの手段で積極的に伝えたほうが良かったのでは? といった理由から、公式漫画の欠如はかなり損をしていると感じる。


 そこだけ見ると、正直よくこんなに売れたなという印象なのだけど、やはり艦隊擬人化というのが大きかったのか流行ってるんだよなー。史実が再現されている点は、それを理解できるマニアにはたまらないのかもしれない。知的好奇心をくすぐる部分もあるだろうし。


 で、今しがた金剛姉妹の榛名を手に入れたんだけど、コイツが自己紹介で、


「呉鎮守府江田島で、最期まで空を睨んで奮戦したわ。最期まで、戦い抜いた榛名のこと、覚えていてね」

 とか言ってて、「ああ、こういうのはちょっとくるな」と思った。


 『うぽって!!』感想でもちょっと触れたけど、こういう擬人化作品ってストーリーや設定より先にキャラが生まれてくるもので、整合性だの世界観だのはあまり考えない方が楽しめるものだと思う。
 本作の場合も同じだろうということで今回はまったくそういうことを考えずにプレイしていたのだけど、先の台詞は「一度死んだことを認識している体」になっているわけで、「かつての大戦で沈んでいった戦艦たちの英霊が人の姿を借りて蘇った」みたいな世界設定があったら自分としては熱いなーとか。
 しかしながら、そういった細部を詰めなくても成立するのがこの手のゲームの良いところなので、アニメ化なんて話もあるかもだけど、これはこのままの方が良いのかもしれない。この辺は書こうと思いつつずっと書いてない『モバマス感想』でも同じような話をしようと思っていたのだけど、詳しいことはそれを書くことがあれば、そちらで。