続・テーマ語りとエンタメの綱引き

発端:http://d.hatena.ne.jp/Narukami/20121203
前回:http://d.hatena.ne.jp/Narukami/20121227

  • あらためて考えてみると「ゾンビ気持ちよくぶっ殺す作品」で「ゾンビだからって殺していいの?」ってテーマが浮き上がってくるのは自然な流れかもしれない。
  • でもテーマ投入が早すぎると、それだけ最初に予期させた快感を提供してないことになるので良くない(『てんむす』はここが問題だった)。要は「タイミングと割合の問題」であるという結論。
  • 逆にエンタメ分が強すぎた場合、面白いけど深みがなかったり飽きやすかったり再読性に欠けたり語り難かったりする作品になりそう。分類するなら引き合いに出してた『弱虫ペダル』はこっちの系統だろう。
  • つまり前回言った「代わりの面白さを用意できなかったからダメ」というのも違ってて、やっぱ序盤のエンタメ分量はそれなりにあるべきだったってことだ。迷走しすぎ。
  • 連載漫画などは連載が続くにあたってわりあい自然に(最初はその気がなかったのに)テーマが浮き上がってきて良くも悪くも重い話を描く破目になりやすいっぽい。またそれにより連載が滞り休載に入ったり打ち切られたりということも起こりがちなようだ。
  • 対して小説はテーマありきで描かれていて予定調和。でも「答え」まであらかじめ考えて描くからか、上辺だけ取り繕ったような解答が多い気がする。


 まだ何かあるかもだけど、とりあえずこの話はもうこのくらいにしとこう。いちおう結論出た。