赤川次郎『赤川次郎ショートショートシリーズ2 健ちゃんの贈り物』

小説

1〜3巻の中だとこの2巻が一番良い。



ネタバレあり


一冊の古本
古本一冊30円！　水道水は飲み放題っっ！！


早朝マラソン
「サンマは目黒に限る。マラソンは早朝に限る」って、サンマとマラソンを同軸で語ると、「マラソンは早朝に限る」は反語になりやしませんか？


命取りの健康
それでも……それでも……彼は幸せだったのではないでしょうか……。


花束
お前それは惚れやす過ぎだろという話だ。


健ちゃんの贈り物
◎
良い奴すぎる。ホント良い奴すぎる。


初めての社内旅行
二三作はコメントに困る作品があるな。別にこの作品がダメってんじゃなく、全作にコメント捻り出すのはしんどいってことだ。


便利な結婚
◎
昔読んだ三毛猫シリーズなどの内容はさっぱり忘れてしまっているのだが、なんだかとても赤川次郎だと思った。


明日の＜あとがき＞
◎
泣く。


長い失恋
実はラストがよく解っていない。何故向かいのビルからこちらのビル（主人公の会社）をじっと見ていたんだ。気付いたってこと？


アパートの貴婦人
○
単なる復讐譚としても良いのだが、見せ方の気が利いてるな。ラスト一行とそこへの伏線のことを言っているのだが、なんか童話っぽい上手さだ。


作家誕生
俺も近所に物思いに耽られる川辺の土手が欲しいよ。


余裕
「奥さんも家計を助けるのにこっそりと働いていたそうよ」ってなんか哀しい事件みたくなってるけど、でも浮気してたんだろという。


長い長い、かくれんぼ
○
ちょっと説明が足らないと思うんだけど、まぁ、やりたいことは解るし、良い話ではあろう。


夫婦喧嘩
実家からでも出勤可能ならそれもいいだろう。


脱出順位
○
ほとんどのキャラが好感度高いし、気持ちが良い……のだが、火事起こしたバイトは罰を受けろよ。