うみねこのなく頃に EP1やった


内容についての感想やら推理は後日。プレイ時間と文字数が知りたいです。


【文章】
よく下手だ下手だと言われているようだけれど、どこが下手なのかが解らん。
一つ一つの文章は色気・飾り気がなく淡白寄り*1
難しい単語のみならず、諺・慣用句・四字熟語なども殆どない。
ただ、それで文章力がないというのは僕の感覚ではしっくりこない。文章力の定義をハッキリさせてくれ。
少なくとも、読ませる力はある。それは、簡易な文章故にすらすら読めるというからだけではないと思う。


敢えてダメな所を挙げるなら、視点人物がわかり辛い時があるか。


あと恐ろしく丁寧に一つ一つの状況を描いてくる。
サウンドノベル(ゲーム)の一番の利点は、文章量が一目で解らないことにあるのかもなと思った。
本作の分量が何万文字あるのかは解らないけど、これが小説だったら大抵の小説家は短く纏めたい(本を薄くしたい)思いから極力文章を削る筈だ(特に、早く事件を起こしてしまいたい序盤は)。
その恐れが見えない。途中で飽きられる可能性についても考慮してないようにすら思える(多分、そういう読者は切り捨ててる)。


ま、長所短所はあるにせよ、本作は"サウンドノベル"。"小説"として評価するのは誤りなので気をつけたいし、気をつけるべきだ。
ところで、サウンドノベルって文字の流れるスピードも調整しなければならないのが面倒そうですね。
そして絵や音に紛れて地味だけど、文字速度調整できる機能というのは演出の武器として馬鹿にならないものがあるよな。


【絵】
馴れてしまっていることに気付いて驚く。
初めてひぐらしの噂を耳にし、公式を覗いたときはそのあんまりにもあんまりな絵でかなり躊躇ったというのに、その気持ちがようやく思い出せる程度。
抵抗あったのになぁ……。


これまで通り、年齢などが絵だけでは判り辛い*2他、顔の大きさにバラつきがある気がする。ズームアップの拡大率が異なるのか。


ただ、ひぐらしの頃から思ってたけど、あの絵あの塗りじゃないと怖くないと思うので、下手に他の人に描いてもらった絵で差し替えられるよりはずっと良い。
ほら、エロ漫画を連想してもらうと、(読んだことのある人には)解ってもらいやすいと思うのだけど、絵の巧拙とヌケるヌケないは別なんだよね。
上手くても抜けない絵を描く人や下手だけど美味しそうな料理を描く人というのがいる訳で、そうした、伝えようとする肝の部分を伝えられるか否かという分類で言うと、間違いなく伝えられる絵だと思う。主に怖さを。L5状態もそうだけど、鷹野の薄ら笑いとか、絶対PS版とかより原作の方が怖い筈だ*3。歪だから? 歪だから怖く感じるのか?
ちなみに、苦虫を噛み潰したような絵が好き。あの描き方は最近じゃ見られない。

*1:思いつくところでは乙一が近い

*2:最初、肖像画の人物は絵羽かと思った

*3:PS版やったことないけど