行き場を失くした雑文たち

  • 『スイートプリキュア』第6話「ガミガミ! お説教が生んだミラクルベルティエニャ!」(奏太が奏にチョコレート作る話)。奏太みたいな弟が欲しいと思っていた響が、怒られてばかりの奏太のために奏を注意するものの、「弟のいない響にはわからないわよ!」と言われ傷つき走り去っていくシーンが『アウターゾーン』第1話『ママと悪魔』とダブって笑う。
    • 『ママと悪魔』を軽く説明すると、子どもが欲しいんだけどいない夫婦がいて、奥さんの方は時々話す隣の家の子を可愛く思ってる。「私たちにもあんな子がいたらいいのに」。母親にいじめられているその子が可哀想で、ある日奥さんは隣の母親に注意をしに行くが、「アンタなんかに言われたくない。子どもも生んだことがない癖に!」と言われ激しく傷ついてしまうというもの。完全に一致。
    • それによって響と奏の会話が子どものいる夫婦といない夫婦の会話に聞こえてしまい笑う。大人社会と同様のやり取りを子ども社会に見たときの面白さっていうか、いや、笑っていい話ではないけど。
  • 今更だけどスイートプリキュアって音楽モチーフなのになんでスイートなんだよ。カップケーキカップケーキ言ってるのはともかくタイトルにまでされるとなんか座り悪い。
  • 鉄鍋のジャン!R』。言いたくないけどやっぱ絵が残念なことになってるなー。なんか線からしておかしなことになってんだけど本当にこれ何があったんだろう。せっかく大好きな作品なんだから10巻で終わるのはいいとしても絵はしっかり描いていて欲しかった。だって何巻で終わるにしたって発行されたものはずっと後々まで残るんだし。それにたしかに締切が近づいていれば絵は真っ先に手を抜かれる部分だろうけど、やっぱ漫画にとって絵は大事なところ。絵が良ければもっと続いたかもしれないし……。
    • この人の絵って髪にウェーブかかってること多いよね。キリコとかもっとストレートだと思ってた。
  • 喰霊-零-』。どうして黒幕の人は「お前が○○を誑かせたのか!?」の問いに、いつもいつも「僕はただ背中を押しただけさ」とお決まりの台詞を吐くのか。これって操られた側、洗脳された側に元々人を妬んだり憎んだりする気持ちがあったことを強調したいんだろうけど、そうは言ってもその「背中を押す」行為がダメなんだろうよ。なんか「僕は悪くない」ってつまんない言い逃れしてるみたいで格落ちじゃねー? って思う。
    • いや、こういうシーン見るたび、「お前がいなきゃ何も起きなかっただろう」と思ってたけどそもそもそれが間違いなのか。誰も何もしなくてもその歪みや綻びは日々大きくなりいつかは破綻したのだろうか。それもあるんだろうけど、でも大抵の作品はあまりそう思える作りにはなってないよなぁ。
  • ドラマ『孤独のグルメ』。ゴローちゃんの演技は漫画とイメージ違うな。なんかちょい陰鬱っていうか、初老めいていて明朗闊達さに欠ける。イメージより喋りのテンポ遅い。いや、一番欠けてるのは絶対に自分のポリシー・価値観を曲げなさそうな傲慢さだろうか。それともいまいち空気読めてない感じのするあたりだろうか。あと、そこまで人見知りはしないイメージだし、したとしても会話はもうちょいはきはき喋り、言いたいことはハッキリいうイメージ。ドラマは、関わる人が「こいつは人がいい奴だけど内気だから親切にしてあげよう」と思って接してる感じがする。
    • 抽象的に言うと、このゴローちゃんは「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」って言いそうにない。
  • 役者陣。一人二人のゲストを除いて客も店員もみな素人っぽい。なんつーか声の抑揚はもちろんだけど『間』の取り方が不自然で変な感じする。