唐揚げレモン論争について


「唐揚げにはレモン汁」⇒「勝手にレモン汁かける奴なんなの? 死ね」の流れもいい加減見飽きた。盛り上がるものの、イラつく気持ちを抑えきれない話題だ。
レモン派は、いちいち全員に確認せねばならない不便さや、たった一人の非レモン派の為にレモンをかけられなくなる事態を疎ましく感じているし、
非レモン派は、心象を悪くしてまで反対せねばならない事態、あるいは涙を呑んで我慢しなければならない状況を憂いている。
そんな中、確認義務を厭うレモン派が「どうせ誰も反対しないだろう」などと高を括り確認を怠った場合などは目も当てられない。「礼儀として訊くだけ訊けよ!」。刃傷沙汰は必至。唐揚げの骨で刺されたという事件は後を絶たない。事態は深刻である。
何故こんなことになってしまうのか。
答えは明白。レモンが一つしか付いてこないからだ。これによりレモン派は個別にレモンをかけるということができない。


僕たちはあと何度、唐揚げで仲違いしなければならないのだろう。
店側はいい加減、人数分のレモンを用意するべきだ。或いは、テーブルの隅に置かれた調味料の一角にレモン汁を加え置くべきである。
確かに、そのことで馬鹿にならないコストがかかってしまうかもしれない。しかし、唐揚げが原因で誰かを嫌いになってしまうなんて、あまりに悲しすぎる。どれだけ多くの人間が救われるのかを考えればそれほど難しい決断ではないはずだ。改革後の顧客満足度は測り知れない。
唐揚げのレモンに殺人の可能性があるという現実を、店側はしっかりと認識しておくべきである。
ちなみに俺は、非レモン派です*1

*1:レモン派との戦闘の意思はありません