サマーウォーズ見た


すっげー面白かった。
いやぁ、それほど前情報仕入れてた訳ではないんだけど、ちょっと心配はしてたんだよね。
時かけ以上ではないと思うけど、どうなんだろうなって。
すっげー面白かった。
時かけより好きだな。


人と人との繋がりやコミュニケーションを大切にしよう的なメッセージはあるんだけど、
エンターテイメントに徹したエンタメ作品だよね。
なので基本的に面白いとしか言えない。
実は見たのは一週間前くらい前で、感想書こうとは思ってたんだけど、
「面白かったです。マル」くらいしか言えんよなぁと思って先延ばしになってたんだよね。


流石にそんな日記だと寂しいので何か話す。
まずストーリー全体の流れについてだけど、
物語的に良いと言えない部分というか、気になったとこはあった。



以下ネタバレ







おばあちゃんが死んだ後、男女で行動が分かれて、女共は葬儀の準備、男共は戦争の準備を始めて、カメラが追うのは男サイド。
スパコン用意して佳主馬くんが再戦を挑んで〜ってストーリーが展開されるのだけど、
そこの段ほぼ丸々ヒロイン先輩が登場しないという空気状態であったり、
後半のヒロイン先輩、佳主馬くんの戦闘が終わるまで主人公くんが空気だったり……。


あと、ラストバトルが三戦あって、ヒロイン先輩、佳主馬くん、主人公くんに見せ場を作る為の三戦だろうと思われるのだけど、
三戦はちょっとご都合主義の匂いが強くなるよなぁ。
見せ場を作るためってのは、こっちに伝わっても良いんだけど、僕的には二戦(倒したと思ったけど倒せてなかった)が妥当なところで、三戦になると不自然さが強く感じられてしまう。


全体的にその辺り――多人数キャラの処理に引っ掛かるものはあったかな。
キャラ多くなるとわりと実力者キャラでも主人公を傍観してるだけで活躍しなかったり、一度だけ援護射撃するみたいなご都合主義的な見せ場しかなかったりってことも珍しくないし、
沢山のキャラを立てたり活躍させたりって難しいよね。


この辺については、"家族全体が主人公"みたいな感想を目にして、ああ、そういう見方もあるか、とは思った。
そういう見方をすれば僕が気になってた辺りはあまり気にはならなくなりそう。好意的な見方だ。


まぁそんなとこ?
多人数処理についてもそんなにマイナスイメージはなかったし、他はさほど気になるとこもなく……というか見ていて気持ちの良いところが多かったな。面白くて楽しいシーンばっかだった。


あと印象に残ったのは、
子どもに邪魔されてカズマが負ける、警官にーちゃんに邪魔されてカズマが負けるってとこ(どっちも被害受けたのカズマか)で、
味方の愚行でことが失敗すると視聴者は「邪魔すんじゃねーよ」って不愉快な気持ちになっちゃうんだけど、あんまそれがなかった。
そりゃあその瞬間は「何やってんだ考えろよ」って思うんだけど、
少林使いに殴られた警官にーちゃんが「お前が来てからロクなことがねーよ!」って涙目で逆ギレするもんだからなんか許せてしまったんだよな。責める気にならない。
そもそも敵はプログラムで、悪いのもプログラマのおじさんじゃなくそれを悪用した米国機関で……って特定の悪役が出ないような作りからし
不快な気持ちにさせないよう気遣いがされてんだよね。相手はプログラムだから遠慮なくぶっ倒せるし、後腐れもない。


ああ、もう一点、
終盤の流れが『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム』(細田監督作品)と同じだったところも触れておくべき点かとは思うのだけど、これについても別にマイナスってことはなかったかな。


と言う訳で……、
うん、やっぱ楽しかったとしか言えない。
凄い奴(格ゲー世界チャンプ)が身近にいる感覚とか、遊戯(花札)で戦うとか、ワクワクできるシーンが沢山詰められてて楽しくない筈がない。
僕の理想とするエンターテイメント作品に仕上がっていて、すごく幸せな気分になれた。
普通の人からすると「あー面白かった」程度の作品なのかもしれないけど、僕のツボには入りまくったので見に行って良かったな。


ま、あそこが面白かっただのここが良かっただの、良いたいことはまだまだ沢山あるのだけど、この辺にしておいて……、
よし、またpixivにサマーウォーズイラスト見に行くか。