KOFマキシマムインパクト2特典アニメ『The King of Fighters:Another Day』


糞アニメは糞アニメでなんやかや言う人が多いだろうので、真剣に誰も感想など書いたことのないアニメではないだろうか。そして、今更にも程がある。


PS2ゲーム『KOFマキシマムインパクト2』にはProduction I.G製作のアニメDVDが付いていて、
つまらなそうだったのでずっと開けてすらいなかったのだが、見てみるとオマケとしてはアリなレベルだったよーという話。


【良ポイント】

  • アクションがそこそこでちょっと楽しい
  • バトルシーンでキャラがゲームと同じ動きをしていてちょっと楽しい
  • 構成がサウンドノベルの『街』でちょっと楽しい


【アニメ化における問題点】
キャラ数の多いKOFにおいてルパン三世TVスペシャルの如く全キャラに活躍シーンを設けようとすると、そのハンパない蛇足っぷりが本筋に多大な影響を及ぼすことは確定的に明らか。
【対策】
群像劇の体をとり、エピソード(短編)集にする。本来脇役レベルであるキャラを各短編の主人公とすることで活躍の場を設けると共に蛇足っぷりを排除。


感心した。非常に正しい。


各ストーリーに伏線を散りばめつつラストで回収するというミステリチックな作りにも好感が持てる。
例えば第一話はこうだ。
原因不明の火災に襲われるサウス・タウン。
救助活動を始めるソワレ。
ところがその最中通りすがりの庵と衝突。バトル開始。
しばらくバトルシーンが続くものの、結果は有耶無耶で終わり、エピソードもそこで終わり。
「え? 終わり? こんだけ?
こんなキャラ萌え用だけのエピソードを何話も見なきゃいけないの? 辛くね?」
なのだが、
"なぜ街が火災に遭っていたのか"、"なぜ庵がそこにいたのか"、等々の意味不ポイントは後の別視点エピソードにより補完される。
最初に言った通り『街』メソッドで、渋谷がサウスタウンになっただけと言えばそれまでだが、工夫があるのは良いことだ。



3コマじゃ判りにくいけど、

こんな動きは確かにあった。たぶん肘の曲がり具合がポイント。

庵投げ。掴むのは襟じゃなかったか?


残念ポイントとしては作画と声優が気になったけど、
それでも特典としてはそれなりに楽しめるオマケだったね。歌も良かったし。
正直もっともっとどうしようもないものを想像してた。



特に残念な声だったKOFの乳神様こと不知火舞
お前はもっと良い声優を充ててもらうべきキャラじゃないのか。
ニコニコで声優めいたことやってるアマチュアの人のが上手いと思った。
いやだがもしや……ゲームと同じ人?